「母に捧げるため息 ・・・」



はぁ ・・・



仕事帰りの電車の中 ・・・

いつもはヘッドホンしながら

僕は窓の外を見てる ・・・



電車の窓ガラスに映る僕は

僕を見つめている ・・・



今日は雨降りで

ヘッドホンが濡れないように

鞄にしまったままだった ・・・

そして僕の体の一部になりつつある

ため息ひとつ ・・・



はぁ ・・・



自分でも気付かなかったが

結構大きくなってる ・・・

ため息も成長するのか ・・・



家路にたどりつく ・・・

ここでも思わずため息 ・・・



はぁ ・・・



苦笑いの僕 ・・・

無音なこの部屋に

僕のため息はこだまする ・・・



はぁ ・・・



TVをつけた ・・・

母親が息んでいる ・・・

お産の番組らしい ・・・

しばらくして赤ん坊の泣き声 ・・・



何故か僕は目を背ける ・・・

赤ん坊の泣き声の後に

いらない僕のため息 ・・・



はぁ ・・・



僕もあんな風に産まれてきたのか ・・・



赤ん坊を産み終えた母親を尻目に

ため息を産み続ける僕 ・・・



はぁ ・・・



明日は母に久々に逢う日だ ・・・



僕はどんなため息を母に捧げるのだろうか ・・・




哀詩  「母に捧げるため息 ・・・」より



関連記事

「Aisha Japan Tour 2007 ~ いつかの少女 ・・・」

c257.jpg

関連記事

「Aisha Japan Tour 2007 ~ いつかの少女 ・・・」

c256.jpg

関連記事

「Aisha Japan Tour 2007 ~ いつかの少女 ・・・」

c252.jpg

関連記事

「Aisha Japan Tour 2007 ~ いつかの少女 ・・・」

c247.jpg

関連記事